うちの店長はめっちゃおもしろくて仕事もできてバイト、社員の事を1番想ってくれる最高の店長です。
しかしバイトの子は褒めても社員の俺は絶対褒めてくれませんでした。
はっきし言って仕事は教えてもらえず一人で毎日頑張って覚えました。
でもそんな店長が俺は大好きでした。
出勤した時に店長の顔を見ると店長も頑張ってるんだから俺も頑張らないとッて気持ちにさせてくれました。
1年半が過ぎた頃店長は有休を使い旅行に行ってくる!後は頼んだわ!
最初は何を言ってるんだ!馬鹿じゃねーの!こんな忙しい時期に。
それから2人体制になり、毎日出勤。休みは1ヶ月に2日しかない感じ。
勤務時間は一日13時間を越えていた!
辛いよ!店長-いつになったら帰ってくんだよー。
肉体的にも精神的にも限界が見えてバカヤローこんな会社やめてやる。
なんて思った頃。
電話が鳴った。
店長からだった!
どうやー元気にしてるか?
俺は怒った。いい加減にしてください。あまりにも酷いです。もう来月で辞めますから。
やってられませんよ!
店長はこう言った。
ごめんな。俺も働きたいんよーあんなー実はガンなんよ。転移しちゃってな。帰る予定やったんだけど帰れなくなったわ。
俺は一瞬停止した。
何かが停止した。
同時に申し訳ない気持ちになった。
店長とその時約束をした。
この店を守ると。
店長が築き上げたこの店は俺が受け継ぐと誓った。
店長は初めて俺に褒めてくれた。
ありがとな!助かるで!ほんまに!
店のムードメーカーなんやから俺がいなくても店盛り上げられるな!安心したわ!バイトの面倒もちゃんとみとってな!期待してるでー!
俺は店長がもう帰ってこないんだとわかった。
多分死んでしまうと。
一瞬黙り込み
何言ってるんすか!
早く帰ってきてくださいね!マジ忙しいんすから!
頼みますよ!
電話を切った。
俺は金庫室でずっと泣いた。でも希望だってあるんだから店長の為に頑張って働いた。
それから3ヶ月後店長は亡くなった。
胃がんだった。
店長の葬式に出て久しぶりに店長と会った。
まさか最後が旅行行ってくるなんてセリフ残して店長らしーなーと想い一気に涙が溢れ出した。
馬鹿店長。
なんで早く言ってくんねーんだよ!
いつも通り出勤したら笑いながらおはよう。ッて言ってくれよ。
俺が初めて人を尊敬したんだぞ。
なんでだよ。
もっと一緒に仕事させてくれよ。
俺の飯勝手に食べていいから戻ってきてくれよ。
なぁ。店長。
大好きな店長は天国へ行ってしまった。
あれから2年
俺は店長になる事ができ今現在も働いている。
あの時店長が言ってくれた言葉がなかったら俺は店長になれなかっただろ。
店長みたいな店長にはなれないけど店長が残してくれたこの店は絶対守っていきます!
ありがとう店長。
頑張ってください。
あなたなら何があっても、乗り越えることが出来ると思います。
そんなあなただから、店長はきっと安心してるね☆
より多くの人が、あなたと出会い、笑顔になれますように
体を大切に。そのお店行きたいです。店長さん!
イイネ♪
この店長苦しかっただろうけどすげーいい話!