大切な友達Ａちゃんから
もらった魚の骨のヘアピン。
毎日毎日制服につけて
学校に行っていた。
もらった子とお揃いで
大切な宝物だから。

でもある日、
Ｂちゃんと遊んだ時
知らないうちに
そのピンが取られてた。
Ｂちゃんは
悪気は無いって知ってた。

でも…
Ｂちゃんが言った
あの言葉が
何故だか
理由も無くムカついた。


「めい、ごめん。Ｃちゃんが…治すから。接着剤で治してくるから。」


私には、
「めい、ごめん。でも私じゃなくてＣちゃんが壊した。私じゃないよ。接着剤でなおしてくるから許して」
としか
聞き取れなかった。
まるで自分は何も悪くないと
言っているようだった。

Ｃちゃんの手の上にある
壊れた魚の骨のピンは
真ん中がぽきっと折れてた。






その時は
頑張って笑顔を作ったけど…
でも…多分笑えてなかった。







ピンは１ヶ月経った今でも
まだ私のもとには
返ってきていない。
私があのピンを
どれだけ大切にしてたか…
Ｂちゃんにはわからない。

Ａちゃん…ごめんね。
お揃いだね！って
あんなに喜んでたのに、
壊しちゃって…
どこにあるかわからなくて
ごめんね。
すぐに取り返すから…。



今私が願っているのは
壊れててもいいから、
自分で修正するから、
とにかく返して下さい。






大切なの…。




宝物なの…。






お願い。

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酷いね！
ありえない