ジョンは私が生まれる前から家族だった。
私が小5の時ジョンは12さいだった。
その頃からジョンはだんだん弱ってきた。
心配で病院に連れていったら年ですね…と言われた。
散歩に連れていっても疲れて地面に座り込んでしまう様になった。
7月になり私はいつも通り学校へ行き母と兄は体調が悪くその日仕事、学校を休んだ。
学校が終わり家に帰るとジョンがいなくなったと捜していた。
慌ててみんなで捜した。
ジョンはすぐに見付かった
ジョンは外のテーブルの下で苦しそうに呼吸をしていた。
慌てて母がジョンの口元まで水を持ってくと水を飲んだ。
水を飲んだせいかしばらく落ち着いていた…でもしばらくすると呼吸が乱れそのままぐたっとなってしまった。
私たちがジョンとよんでももう動かなかった。
母と私はジョンと泣きながら何回もよんでると父がもうジョンは死んじゃったんだよ…呼ぶんじゃないと言われました。
母と兄はジョンの体をなで辛かったね、よく頑張ったね、ゆっくり眠ってねと泣きながら言っていました。
私はジョンの死を受け止められずトイレに逃げ込みました。
トイレには父がいて父の泣く声が聞こえました。
ジョンは父が大好きだったし父もジョンをすごく可愛がっていました。
ジョンは鎖が切れた時玄関の前でちょこんと座っていた待っていました。
絶対に家の外には出ず、とても賢い優しい犬でした。
苦しいのに鎖を切り、人目のつかない場所にいたのはきっとお父さんには死ぬところを見られたくないのかもね…と母が言ってました
泣いた所を見たことがない父が泣いてたのはジョンの事をほんとに可愛がっていたしそれ以上にジョンが父の事を信頼していたのだと思います。
ジョンありがとね。
ジョンはほんとに優しいお父さん思いの犬でした。