愛犬
話がうまく書けないかもしれないのでその時はすいません。
僕が保育園のとき近くのホームセンターでその犬を見かけた。両手にのるくらいの大きさで色んな人に見られて少し怯えながらも必死に吠えていたのを覚えている。その姿をみて何だかかわいそうに思い、親に駄々をこねながら飼おうよと何度も頼み飼ってもらった。その日はミルクを飲ませ、まだ犬小屋もなかったので僕の布団に連れていき一緒に寝た。
次の日父親が何やら木や釘などを買ってきて犬小屋を作ってくれた、その時に名前も考えないと！と母親がいい、家族みんなで考えた結果『カール』という名前になった。最初カールは何だか戸惑っていて、小屋に入ろうとしなかったが、少し時間が経って見に行くと小屋の中でぐっすりと眠っていた。
それから僕は毎日保育園から帰ってくると公園に連れていき何だか訳のわからないような遊びをしていたのを覚えている。
それから何年かがたち僕が小学校に上ってからは色々な友達もできたためあまりカールと遊ぶことも少なくなってきた。
ある日僕がいつものように学校にいこうとしたら、何だかその日はカールがいつもより淋しそうに見えた。でも僕は急がないと遅れそうだったので、頭をなでるだけして学校にいった。
学校に行き二時間目の休み時間のときに妙に廊下で皆が騒いでいたので僕も行ってみると、そこにはカールが息をゼイゼイいわせながら僕を見ていた、その時僕は何故ここがわかったんだと思いながらも同時にカールは最近遊んでもらえなかったからここまで必死に匂いをたどってきたのかなと思い、とても申し訳なくおもその日から暇さえあればカールと遊んでいた。
少し飛びますが、中学校に入学したころからカールの元気が少し無くなっているように見えた。でも最初は年のせいだろうと思いあまり気に掛けていなかったが中学二年生のある日カールが庭で血を吐いているのを見つけ、何だかパニックになりすぐに母親に連絡をしたが母親は仕事中のため電話には出なく、僕はずっとカールの様子を見ていると、血を吐いた後は何事もなかったかのようにしていたので悪いものでもくったのかと思い、親にもなにも言わなかった。
それから何ヵ月かたち台風十八号がくるとニュースが入りすぐに皆で台風対策をしカールも玄関において台風がくるのを待った。 そして台風がきて僕は学校が休みになり家でゴロゴロしていると突然玄関から大きな物音がしたので行ってみると、そこにはカールが大量の血を吐いて倒れていた、僕はいそいで母親を呼び、「病院に連れていこう」といったが台風で病院はどこもやってなくただカールが苦しむのを見ているしなかった。でも僕は何かしてやりたいと思い皿にミルクを持っていって飲ませようとしたが全く飲もうとせずそのままカールは倒れて動かなくなった。僕はそのときふっカールが血を吐いたときのことを思い出した。あのときすぐに病院に連れていけば助かったかもしれない、あの時親が帰ってきたときすぐにいっていればと思い僕は涙が溢れてきて止まらなかった。
それから僕はカールを庭にうめもう絶対に動物は飼わないと決め中学三年生に上がった。それから何ヵ月かがたちもうすぐ卒業式を迎えるというときに弟が犬をつれてきた、そのとき僕はあの時のできごとを思い出し飼いたくないと思ったがその犬を見てみると、毛の色は違うが目や耳の形や最初カールを見たときと同じぐらいの大きさでその時僕はカールと遊んだことなどを思い出し涙が出てきた。悩みぬいた末に他に飼ってくれる人も居なかったので僕はその犬を飼うことにした。
今僕の家には三匹の犬がいます、僕はカールに似ている犬としてはなく新しい犬としてこの犬達を見ていきます。 きっとカールもそう望んでいると思うから。
