愛犬の最期
少し長くなります。
私が小６の時に知り合いのカラ、茶色のハスキー犬がやって来ました。とても大きく迫力があったので、最初の頃わ近くに行くのも無理でした。でも、お父さんが横に立って見ていてくれると、安心して撫でてやる事が出来ました。家にわ、もう一匹少し小さなハスキーと雑種のミックスがいました。その犬は、人懐こく、知ってる人には絶対吠えないし、家族が近くに行くと必ずｼｯﾎﾟをふって喜ぶカワイイでした。私は、どうしても小さな方の犬ばかり可愛がり、大きな方の犬は、あまり世話をしてあげませんでした。ｴｻをあげる時も、小さな方の犬に多くあげ、散歩も力が強くて怖かったので、短い距離しか連れて行ってあげませんでした。しかしある日、台風の様な大雨が降り、強風が吹く中、大きな方の犬がいなくなっていました。私はまだ起きておらず、母・姉が捜しに行っていたみたいで、姉が玄関を開ける大きな音で私は眠い目をこすりながら、玄関に向かうと姉と母が何か叫んでいるのが聞こえて、目を開けて見ると、そこに外で飼ってる筈の大きな方のが鎖を付けていない状態で立っていました。姉が慌てた声で、「舞、繋いでやって姉の言う事聞いてくれん」と言った。私は、普通に「おいで」と言い、撫でながら紐で繋いであげた。姉と母は驚いていた。私は、訳が分からず手を洗い、また寝た。後カラ聞かされたが、その時姉と母の言う事は聞かず、本当に困ったが、眠ってただけの私の言う事を一発で聞いたので、悔しかったらしい。
その時カラだったと思う。私がその犬を怖がらなくなったのは散歩は大変だったが、頑張って長くした。
やっと馴れたのに・・・その台風の様な日カラ約二年が経った台風の様なあの日とは対象的に太陽が眩しい位の天気の良い日の事。
♂犬なのに、お腹がパン02に張っていた。キツそうに横になっている大きなジローのお腹を撫でてあげた。水が溜まってるかの様な張り具合慌てて獣医さんの所に連れて行った。すると蝸のせいだと言われたから安心した。でも、帰ってから薬を飲まさないといけなかったが、飲んでくれなかった。すぐには無理かと思った私は、あえて無理にはあげなかった。
そして、夏休み恒例の里帰りで従兄弟のに行く日になった。私は、毎年楽しみにしている季節だったので、当たり前の様に自分優先の考えしか無かった。この時母は、に残ると言ったが高校時代の同窓会があったので、二日間を開ける事になった。知り合いの人にｴｻと水を頼み、母以外の四人で先にを出た。
気に掛けながらも、従兄弟のでゆっくり時間を過ごしていた所に、母カラの一本の電話が入った。電話に出て、応対を見ていると何かあった事わ感じ取れた。電話を切った父が私の方を見て重い口を開いた。「ジローが、死んだって。最期に母が見た時は、立ち上がる事さえツライ筈なのに、母が「帰って来るまで、元気にしててね」と言って、車に乗ろうとした時に、ジローが立ち上がって、母を見送ったって。足を震わせながら一生懸命立ってたって。元気になったかと思って安心したって。今考えると、どうしてあの時その場に駆け寄ってあげなかったんだろう、どうして抱きしめてあげなかったんだろう、どうして02・・・・・・悔やんでも悔やみれない思いでいっぱいだったって。」そう話す父の目カラわ、小さな、でも思いがつまっている涙がこぼれていた。
私は、あまりの哀しい現実に直面してしまった。
泣くしか無かった。ただ声を上げ、生まれたての赤子の様に涙が枯れる位泣いた。泣き続けた。無性に悲しかった。自分を恨んだ。
なぜあの時、もう少し可愛がってあげなかったのか、なぜもっと労ってあげなかったのか、今でも後悔している。
他の二匹の犬は、今も元気なのか？
