家族のモモ
モモとの出会いは、小学校の時でした。
学校から帰る道に花畑がありました。ふと花畑を見ると小さな箱が置いてありました。
ティッシュの箱でした…
その中に産まれたばかりの猫がわずかなエサと一緒に入っていました。
保健所に引き取られそうな所を我が家で飼う事にしました。
名前は、モモにしました。頭の良い猫で、母に怒られている私を必死に助けようとしたのか、服の袖に噛みつき連れて行こうとしてくれました。
多分私は、モモの子供のようです…。寝る時も一緒に寝ました。 モモは、ネズミ、鳥、虫を捕まえてきてくれました……。
モモとの生活も15年を迎えました。そんな時…
モモは、エサを食べなくなりしだいに毛も抜けてきました。
そしてだんだん動かなくなってきました。モモのお腹を触るとシコリの様な物ができていました。
しだいにそれは、大きくなっていき皮膚まで腐って行きました…。
当時、家計は、父の失業もあり家族食べて行くのがやっとの状況だったのでモモを病院に連れて行ってあげる事は、できませんでした。
モモのシコリは、しだいに拡大していき体力もなくなっていきました。
でも…早く良くなるようにと包帯は、毎日とりかえてあげ、消毒もかかしませんでした。
そんなモモにも最期がきました朝、７時頃、最後に大きな声で「ニャー」と泣き旅立って逝きました。
モモの遺体は、包帯がへたくそにグルグル巻でした。顔を見るとまるで寝てるかのように穏やかでした。
さようなら…
