大好きだったハムスター。名前はなんでか、なかった。いつも元気で、寝るのもすきで、ひまわりの種が大好きだったよね。
私がケ−ジを見に行くと、ケ−ジをよじ登って、「抱っこ、抱っこ」って甘えてきたり、指を噛まれたから、おこって小さなデコピンしちゃったり。いつも、どんな時も大好きだった。
ある日、学校から帰って来たら回し車の所で苦しそうにしていた。
急いで動物病院につれていった。
向かってる途中、私が泣きながら、「しっかりしてよ、ねえ…。」すごく苦しくて、痛かったのに、私に反応してくれたね。
病院に一日入院することになって、「手術しても亡くなっちゃうかもしれない。」医者にそういわれ、私は目の前が真っ暗になった。その場にいるのもいやだった。
家に帰ってわんわん泣いた。
次の日にお母さんと病院に迎えに行こうね、と約束した。
次の日に帰ってきた。でもお母さんはいなかった。まさかと思ってケ−ジを見たら…すごく苦しそうに目を閉じて、お腹の所で必死に呼吸してるハムチャンがいた。
最初は麻酔がまだかかっているのかとおもった。
お母さんに電話できいたら朝、私が学校にいってから動物病院から電話がきて、今日か明日には亡くなっちゃう、と言われ、迎えにいったそうだ。
苦しそうだったのだが、私はハムチャンを抱っこした。必死に、苦しそうに、少しだけど足を動かして、頑張って私に反応してくれた。目は閉じたままだ。
私は泣きながら、「ごめんね…」と何回も言った。
そしたら、必死に呼吸していたお腹がとまった。
私は泣いた。
うちの庭の花の隣にうめてあげた。大好きだったひまわりの種と一緒に。
ねぇ、私に飼われて幸せだった?一緒にいれて幸せだった…?
私は大好きだったよ。…ううん、今でも 大好きだよ。
ありがとう、ごめんね。