家には僕が小学生のころから大型犬がいた。　
僕が小さいころはよく散歩につれて行ったり。
河原でボール投げたりしてよく遊んでいた。
僕が中学生、高校生になるにつれて、友達や彼女と一緒にいる時間のほうが楽しいので自然とあまり犬の面倒を見なくなった。
母親が面倒をみていたのでなにも気にせず生活していた。
僕が小学生から家にいる犬は、僕が高校３年生になるころにはすっかりおばあちゃんになっていた。
年をたった犬には階段が昇れなくなっていた。
ある夜部屋で寝ていたら夢を見た。
小さいときの僕と犬が河原で遊んでいた夢だった。
僕がボールを投げてそれをとりに行く犬。
いつまで立っても戻ってこなかった。
朝起きて部屋のドアを開けるとドアが開かなかった。
何かがおいてあるようだったので、寝ている母親を、大声をだしておこした。
母親が悲鳴をあげた。
犬は僕の部屋の前で死んでいた。
階段を昇れないはずなのに。
涙があふれ出た。
ちっともかまってあげなくなった僕を、それでも待っていた犬にごめんねとなんどもつぶやいた。
夢の話を家族にしたが、みたのは僕だけだった。

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