泣ける話
親愛なるオマエら四?

投稿者: かかし
^ 2009/11/12 02:03

月日は流れ、下宿先に居る間に我家に新しい家族が増えたとの事
仔犬はブサ犬どころか繁殖家に言わせると美ポメなのだとか
やたら鼻が低い為狐みたく高いのが昔は美形だと思ってた
言われる迄もなくウチの子は一番可愛い

お盆に実家に帰ったらこれ見よがしに可愛いヨークシャーテリアの仔犬が居た。極度の甘えん坊で家族の愛情を一身に受けてた
久しぶりに会う件のポメ
美形の評価を得たのに何だか眉間に(マユゲないけど)縦ジワが…ていうかムカついた顔してた

何が起きてるか察しが付き苛立つやら悲しいやら、仔テリアの天下になりポメにとっての順位が理不尽に逆転してた。
実家からの勤務になってからは帰宅後二匹の歓迎→テリア待て→ポメ抱っこイイコ→テリアおいで→二匹ともハグご飯オヤツも敢えて差別化
テリアには悪いがこの時ばかりは俺にはポメが不憫すぎた
次第にポメが穏やかな顔に戻ってくれてヨカタ
このせいか知らないが、ポメは俺が芸を教たんだけど家族が命令してもツーンて感じで聞かない
何度「お座りオスワリィ-」言っても座らないのに俺が床をトントンして「すわれw」言うとチョコンと座るとか…もう俺の萌え萌えメーターは破裂寸前
ある時、熱が40度以上出て仕事休んだら部屋のドアをカリコリしてドックフードを口に目一杯頬張って襲撃(喫煙の為俺の部屋は嫌い)→枕元に撒き散らし一個づつカリカリ食べてこっち見てる

犬は喋らない、まして看病なんて有り得ない…けれど何か言いた気な仕草が「食べなあかんて」「コレたべたらハゲでも何でも治るし」と言ってくれてる様で、この子の俺に対する気持ちを思うと涙を禁じ得ない

ずーっと後になってある日ポメが危篤だと電話が来た
家に帰るとダルそうに家族に看病されて、呼吸さえキツそうでもう一歩も動けない
覗き込むと尻尾振って起きようとする
ヒーーヒーーって息してて背中を擦ってやるとハッハッハッて少し軽やかに呼吸して俺があげた水も飲んでくれた
如何せん高齢だから簡単に元気になる見込みはないが、朝方迄ポメ擦って話しかけてた
少し元気そうな様子を見て「ササミ買ってくるねwでも無理すんなょ」って出かけた

昼過ぎに人生で一番取りたくなかった電話が鳴る
俺「駄目か?」
母「うんいま…死んj…」

俺らはきっと最高の付合いだった筈
必ず来る別れに後悔しない様に
オマエが笑ってくれてたからな
今は涙が止まらないけど…


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