泣ける話
犬のお兄ちゃん。

投稿者: 神榊憑神
^ 2009/09/08 17:02

僕は昔、TOMという名前のシェルティを飼っていました。

TOMは僕と同い年でした。
生まれた時からずっと一緒でした。
TOMは、やさしい犬でした。
僕が泣きながら帰ってきた日には、僕の涙をなめて拭き取ってくれます。
僕がいじめられていた時は、小さな体を張って、僕を庇ってくれます。
まるで兄のような存在でした。

僕は、弱い子供です。
だから、強いTOMが大好きでした。


まだ幼かったぼくは、このまま、ずっと一緒に大人になるんだって思っていました。


だけど。

僕とTOMが15歳になったある日。
突然、TOMが倒れました。

つらそうな目でした。
何とか立とうと、TOMが足に力を入れているのがわかりました。
僕はどうしたらいいかわかりませんでした。
ただ、泣きながら、お母さんを呼びました。


TOMは病院に連れていかれました。

病院で見たTOMは
強かったはずのTOMは

うつろな目で、狂ったように鳴き喚いていました。


落ち着かせるために薬を使い、TOMをリラックスさせて、僕らは家に帰りました。

TOMの命がもう残り少ないことは、わかっていました。
でも、認めたくありませんでした。


その夜、どこかを見つめながら吠え続けるTOMを抱きしめて、僕は過ごしました。
寝るのが惜しかったんです。

でも
TOMは死にました。
明け方に「ワン」とひときわ大きく鳴いて、TOMは動かなくなりました。



涙が、止まりませんでした。

でも、泣いていたら。
TOMは天国に行けません。
だから、僕はもう絶対に泣きません。

いままでありがとう、TOM。
君は僕の最高の兄です。
血はつながっていなくとも、種が違っても。
僕は君のような最高の兄をもてて、幸せでした。



天国で、僕を見ていてください。


PCMAX

▼PC、スマホでも共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを書く
コメントを見る
泣ける、感動したら


[1]Re: 犬のお兄ちゃん。
^2010/03/02 22:16
投稿者: 消しゴム

辛いなー…


Page: [1]

投稿規約・注意

投稿者・利用者が不快に思うような発言はおやめください。


▼名前


▼タイトル


▼投稿内容