泣ける話
雪ちゃん@

投稿者: つう
^ 2009/03/30 14:36

6年前の話しになります。
当時私は仕事をしておらず、専業主婦の様な生活をして居ました。
寒い冬のある日、同棲して居た彼から
『現場で変な生き物拾ったんだけど捨てるわけに行かないから迎えに来て』
と言われ、彼の現場に行きました。
タオルに包まれてたのは親指よりも小さなまだ毛も生えて居ない赤ちゃんネズミみたいな動物でした。
私は彼の現場から帰ると急いで動物病院に向かいました。
先生に診てもらうと、それはネズミではなくウサギで、まだ産まれて2〜3日しか経ってない事、母親も居なくて今日明日の命だろうと言われました。
それでも私はその子に生きて欲しくて、育て方など詳しく聞き、ペットショップでミルクとスポイトと電気毛布を買って家に連れて帰りました。
3時間ごとに温めたミルクをスポイトで与え、寒くない様に電気毛布をあてがいました。
赤ちゃんウサギは3日すると綺麗な白黒の毛が生えました。
雪の散らつく日に拾ったので、『雪』と名付け彼と二人で大事に大事に育てました。
6日過ぎた頃にはヨチヨチ歩き出し、目も半分開き、少し手前に置くと匂いを辿って私の所に来るまで成長してくれました。
今日明日の命と言われた子が頑張って生きてくれて居る!!私の事を母親だと思ってくれている!!
私は嬉しくて、買い物に行く時も散歩に行く時もいつも雪ちゃんをニット帽に包み出掛けた。
日に日に成長する雪ちゃんは10日過ぎた頃には親指程に成長して、少しだけでしたがチョンチョンと跳ねる様にもなりました。
そして13日が過ぎた頃の夜。
その日わ冬なのに暖房も電気毛布もいらないぐらいとても暖かかったので、彼が今日は雪ちゃんも電気毛布はいらないだろうとスイッチを切って寝ました。
3時間ごとにミルクをあげて居たので、その日も2時頃に起きミルクを温め与えました。
その時はまだ元気にペロペロとミルクを舐めて居て、雪ちゃんがお腹いっぱいになると私はまた寝ました。
朝5時に起き、彼のお弁当を作る前に雪ちゃんにミルクをあげたのですが、何故かちょっとだけしか舐めずにすぐ私の掌で休み出しました。
様子がおかしいと思い、彼を起こして一緒に雪ちゃんの様子を見て居たけど、促してもミルクは飲まずに横になる状態が続きました。
心配で心配でお弁当も作れず、彼を送り出した後もずっと様子を見てましたが、8時半には病院が開くからそれまではと思って居ましたが、朝7時過ぎた頃に雪ちゃんは息を引き取りました。


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