泣ける話
大切なペット

投稿者: あや
^ 2008/03/11 17:56

私が幼稚園の年中の頃。 
プレーリードッグという動物を飼った。 

名前は『しんば』
初めて見る動物で最初は怖がって触れなかった。 

だけどだんだんと慣れてすぐに打ち解けたよね。 

今までペットがいなかったのもあり家族全員で可愛がっていたのを覚えてる。 
よく壁に穴開けて怒られてたね。 

ねずみのくせに焼きそばとか食べてたよね。 

そして小学四年の頃。 
私たちはマンションから一軒家に引っ越しした。 

その時に昔から欲しがってた柴犬を飼った。 

皆が新しいペットに夢中になってもしんばはおとなしくしてた。 

『こっちをみてよ』
ってアピールもしなかった 

私は今でも後悔しています 
あの時しんばの事もかまってあげればよかったって。 
しんばはもうおばあちゃんでゲージを噛んだりはしゃがなかった。 


そのせいで歯が伸びてしまい口からは血が流れていた 

食べ物を与えても口が痛くて食べれなくて。 

口からは血の匂いで臭くて『臭い』

なんてよく言われてた。 
だけど私はパンを柔らかくちぎって与えてた。 

そんなある日私たちはおばあちゃんの家にいくため二日間家をあけていた。 

もちろん餌をちゃんと入れた。 

私が『しんば固いの食べれないよ』

と言ってもパンなんか腐ってしまうから…と母は言った。 


そしておばあちゃんの家から帰って私は真っ先にしんばのもとへ。 

ツンとつついてみた。 
固かった。 
動かなかった。 
冷たかった。 


私は衝撃が強すぎてただ泣き叫んだ。 
母や父が気付いてみると しんばは死んでいた。 

私たちに死ぬところ見られたくなかったのかな? 
精一杯のありがとうだったのかな?? 

どうして1人で死んじゃうの? 

皆に囲まれて逝きたかったでしょ? 

しんば皆に囲まれるのスキだったじゃんよ。 

遠慮しなくていいんだよ。 
しんばいつも遠慮してたじゃん。 


しんばは次の日大好きだったポテトチップスを入れてうめてあげた。 

それから何日たってもしんばは夢にでてこなかった 

でてきてほしかったけど 1人淋しく逝かせてしまったのだからでたくないのもしょうがないと思ってた。 
そんなある日私はふいにしんばのゲージを洗ってた。 
そしたらしんばの小屋のすみに私があげた小さい人形が入っていた。 

しんばよく枕にして寝てたね。かじって遊んでたね。 

私はふいにしんばのところに人形をもっていった。 
そして墓の前に人形を置いた。 

なぜそうしたかわからないけど置かないといけないと思ってたから。 


そしたら次の夜に夢にでてくれた。 

嬉しかった。 
しんばが人形を枕にして寝ていたんだ。 

私は夢からさめると泣いていた。 
だけど嬉しかった。 



あんなバイバイで怒ってると思ってたケド怒ってなかったんだね。 

ありがとう。 


しんば
また私のもとにきてね? 
もう臭いっていわないよ?もういじわるしないよ? 
ポテトチップスたくさんあげるから…。 

だから 
また生まれてきてね?


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