あなたが家に来たのは、私がまだ8歳の頃だったね。
生まれたばかりのあなたは兄弟達と一緒に捨てられてたんだってね。
あなたを拾ってきた隣の家のおばさんが、そう言ってた。
ウチじゃ飼えないから飼ってあげられないかな?って言われて、私は喜んであなたを受け入れた。
あなたは最初、小さくて震えてて、お世辞にも綺麗な犬とは言えなかった。でも何故かあなたとは一緒に居たいっていう気持ちになれたんだ。
それからはズット一緒に居たね。暑い時も寒い時もいつも一緒に外で遊んでたね。私が学校で辛い事があって家の中じゃ泣けなくて外で泣いてた時、そっと側に来て私の顔舐めて、長い間隣に座っていてくれた事、今でもよく覚えてるよ。
私が17歳の夏、あなたの様子がおかしくなった。
動きが鈍いし、ご飯あんまり食べてなかった。
最初は夏バテかな?って思って深く考えなかった。
だけど、いつになっても良くならないあなたをみて、やっと病院に連れて行こうって思ったんだ。
だけど…遅かった。
病気だったんだね…。
早く病院に連れていってあげればよかったね…
私の勝手な判断で…
こんな状態になるまで苦しめちゃった…
ごめんね…
医者には、もって後1週間ですね。最期は家で看取ってあげて下さいって言われて連れて帰った。
でもあなたはそれから4ヶ月生きていてくれたよね。
奇跡が起こるんじゃないかって思ったよ。
このまま治るんじゃないかって…
でもやっぱり病気には勝てなかった…
11月のある日、あなたは急に弱った。
もう立つ事も出来なくて、ご飯も食べられなくなって、うつろな目で私を見つめるだけ。私はついに来たんだって思って泣くのを必死にこらえてた。
翌日、私はどうしても外せない用事があって家を出た。家族もみんな出掛けてて、あなたをひとりにするのは本当に嫌だったけど、仕方がなかった。
家に帰るとあなたは苦しそうに息してたね。
少しでも水分を取らせようと思って、あなたの大好きな氷を冷蔵庫に取りに行った。
でも戻ってきたら、もう息してなかったね…
最期までひとりにしてしまった
誰にも見守られないで逝っちゃったんだね
ごめんね…
あなたが死んでから私はずっと泣き続ける日々だった。
毎日あなたが夢に出てくる。
だけど、いつも苦しそうなあなたしか出てこないんだ。
本当に辛い思いさせちゃったんだね。ごめんなさい。
忙しいから今度ね。っていつも散歩サボっててごめんね
面倒くさいからってあまりお風呂入れてあげなくてごめんね。
私の勝手で構ってあげられなくて、寂しい思いさせて最期までひとりにさせてごめんなさい。
そんな後悔ばかりしてた。
あなたが亡くなって、いつまでも立ち直れない私の夢に初めて元気な姿で出てきてくれた。そして私に向かってこう言ったね。
出逢えて良かった。幸せだったよ。私はもう大丈夫だから早く元気になってね。って…。
なんかテレパシーみたいな会話を夢の中で交わしたんだ。
ごめんね、私が心配で天国に行けなかったんだね。
立ち直れるように頑張るから安心して天国に行ってね。
夢の中でこの会話をした後から夢には出てこなくなった。
ちゃんと天国に行けたのかな?
天国では思い切り走り回れてるかな?
あなたの事だから天国でもきっと甘えん坊だよね。
私もあなたに出逢えて本当に幸せだったよ。
ありがとう。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
皆さんもペットに限らず、家族や恋人、友達、回りの人達に精一杯の愛情を注いであげて下さい。
失ってから後悔する事のないように…愛情をたくさん注いでください。
長文、失礼しました。
ペットも本当に家族と一緒だから、せつないですねぇ(T_T)本当に気持ち分かりますm(__)m俺の家も犬飼ってますからp(^^)q
感動しました(:_;)