太郎ﾁｬﾝ
太郎ﾁｬﾝ★
太郎が居なく
なったのは、
もう11年前の
話だね(･ω･`)
白と黒の
まだら模様｡
おっきな体に
ま―るい瞳｡
大きなしっぽを
いつも 振って､
大きなベロで
ほっぺをなめて
いっつも
玄関に居たね♪
るなのお家は
団地だから､
お父さんはいっつも
怒って｢出せ｣って
ゆってたね(´ω`)
太郎は出てけ!!
ってゆわれると
すんごい悲しそうな
顔するから｡
お父さんも
いつのまにか
｢出せ｣なんて
言わなくなってた
朝いつもの時間に
玄関の前で待ってた
太郎ﾁｬﾝ♪
るなは玄関開ける
のが習慣になってた
幼稚園行く時は
団地の入リ口まで
一緒に歩いたね★
るなの
ボディーガード
だったね(^^)/
幼稚園から
帰ってきたら
毎日一緒に
遊んだよね♪
玄関開けない日は
玄関ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞして
あけて―(▼･ω･▼)
ってｸﾝｸﾝ泣いてた
寒い冬は１日中
玄関に居たね
今でも玄関の扉に
太郎が ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞした
跡が残ってるよ ?
ねえ…なんであの日
玄関に居なかったの?
お兄ちゃんに
呼ばれて
走って行った時には
もう遅かった…
お母さんは
｢見ちゃ駄目!!!｣
ってるなを
抱きしめた｡
太郎ﾁｬﾝ
泡吹いて
痙攣してた
大きな網と
大きなわっかが
ついた長い棒を
持ってる
おじさんたちが
太郎のまわリに
寄ってきた｡
いつもと違う
太郎ﾁｬﾝに､
泣いて るなを
抱きしめる
お母さん｡
おじさん達に
わめいてる
お兄ちゃんたち｡
何が何でだか
訳が分からなくて
お母さんを
振り払って
太郎のとこに
走っていった時には
もう 息すらしてなくて
ただ ただ…
太郎の体をなでて
泣くことしか
出来なくて｡
その後のことは
なにも覚えてない
ただ…毎日の習慣は
治らなくて…｡
玄関あけて
ひたすら名前呼んだ｡
お母さんは
辞めて…ってゆってた
夜も玄関に座って
太郎を待ってた｡
ひたすら…
帰ってこない太郎を｡
あれから11年
まだ 待ってるよ?
ねえ､太郎?
また 遊ぼーよ♪
おっきな
しっぽを振りながら
優しい瞳で
るなを見て?
るなの１番の
友達だよ★
太郎…
大好きだよ☆
