神による神のための物語
かなみ
7/3-01:39
「貴方は今日から神様です」
目が覚めたら、いきなりこんな事を言われた。
『………』
寝起き過ぎて頭の回転が追いつかねぇ…。
頭をガシガシと掻いているとまた同じ事を言われた。
「貴方は今日から神様です」
『だあーーっ!それはもう聞いたって!ちょっとは考えさせる時間をくれよっ!』
すると、目の前に居た人間かどうかも分からないヒトが一枚の紙を俺の前に押し付けた。
「それを読め…、読んだら分かる…と思う…」
そこにはこう書かれていた…。
ID37ft/KKqD2g
au
▼リレー小説を共有しよう。
□①カキコミをする
[1]TYAA
7/3-12:01
『貴方に是非頼みたいことがあります。
我々神は大昔に人間を製造し、調子に乗って量産しすぎたせいで今や手に負えない状態です。
自我を持ち始めるやいなや、同族どうしで奪い合い、殺し合い、嘲り合い、貶め合う、見るに堪えません。』
IDAaebIczVYJw
N02A
[2]TYAA
7/3-12:06
我々も幾度も人間に慈愛を与えたりしました。
なのに神がどうたらこうたら理由こじつけやがってマジムカつくってか何様だよ！
地球上の廃棄物共が！こちとら森羅万象とか死後の裁判で忙しいんだよ！黙りやがれ腐れ●●●●！！
…まぁそれはおいといて。』
IDAaebIczVYJw
N02A
[3]TYAA
7/3-12:09
えーまあ、簡単に書くと、
このことについて我々は一切責任を負う気はないので適当に選んだ人間である貴方に
地球にいる人間を全て殺せる力を差し上げます故
何日かかっても如何なる手段を使ってもかまわないので
滅ぼしちゃってください☆
P.S.ついでにリオ●ウス(某ハンターゲームのモンスター)の倒し方教えて(笑)』
IDAaebIczVYJw
N02A
[4]TYAA
7/3-12:16
一分にも満たないであろう沈黙が流れた。
｢えーっとまず切断武器を使ってる場合尻尾を狙って切り落とした後に頭をボコれ…
…って違ェし！！！
おいぃいいッ！！！
ちょ、え？まっ滅ぼ……す
っておいぃいいいいッ！！！｣
IDAaebIczVYJw
N02A
[5]人間だもの
7/6-22:50
「当然のことですよ、全く……」
「何が当然のことだよ！意味分かんねぇよ！！てか何で俺なんだよ！！！」
さっきまでいたはずのあの場所が懐かしいぜ……
そう、いまや日本の中心となりつつある、秋葉原……
確かにさっきまで、俺はあそこにいたんだ。
IDMFA5b91v59Y
au
[6]人間だもの
7/6-22:54
待て待て、落ち着け俺。
よくよく考えりゃこんなことあり得るはずがない。
つまり、これは夢。夢なんだ。
「フフフ……ははははは!!!」
気付いたら、俺は自分を殴り倒していた。
拳は……痛い。
しかも口内炎が潰れた。畜生！！！
IDMFA5b91v59Y
au
[7]人間だもの
7/6-23:04
「ッと、とりあえず私から伝えることはこれくらいだ。神殿拡大計画については、あんたの後ろにいるゼウスに聞いてネ☆」
う、後ろ……？
振り替えると、シュワルツネッガー(以下シュワちゃん)によく似たガテン系男が立っていた。
「あ、あの……」
「……なんだ」
「僕、あの、ちょ、今、よく分かんないんですけど……あの」
「お前が人類を滅ぼすのだ」
だからそれが意味不明なんだってヴァ!!
「そうか、では詳しく説明しよう」
ど、読心術だと!?
IDMFA5b91v59Y
au
[8]TYAA
8/26-08:04
状況についていけない人間約一名を無視してゼウスはやけにハスキーな声で説明しだした。
｢まずは神殿拡大計画について、だな。
簡単に言ってしまえば、邪魔な人間を滅ぼして俺達の仕事場を広くしようって腹さ。
昔は俺達だって普通にお前達と会話したりもしてたが最近は迷信扱い、今までの恩をあっさり忘れやがった。
そんな態度をとられるとこちとら仕事しづらいってもんだ。
まぁそれだけが目的ではないんだが…｣
IDAaebIczVYJw
N02A
[9]TYAA
8/26-08:12
ゼウスは一呼吸おいた。
俺はその間、現実から逃げるように少しぼーっとしてたかもしれない。
｢…これはお前だけに言っても仕方のないことだが。
お前達人間は無駄な森林伐採を行い、大気中に有害な物質を撒き散らした。
そのせいで今数百ほどの神が酷く体調を崩して機能停止状態になってる。｣
｢ちょっと待てよ！…待ってください。神様にも体調ってあるんですか？｣
IDAaebIczVYJw
N02A
[10]TYAA
8/26-08:27
俺は拭いきれない恐怖に半泣きで問い詰めた。
ゼウスはそれを察したのか若干口調をやわらかくしてくれた。
｢…お前達人間の一部分と同じ、帰る家のない神で溢れている。
ホームレスってやつだ。
まともな家がなければ健康は保たれないのは分かるだろう？
中には溜りにたまった排気のせいで身体を病んで度々酸の吐瀉を繰り返してるやつもいるしな。
その内容物がこぼれ、地上に降り注いで更に森林が死滅していく悪循環だ。｣
｢まさか酸性…雨。｣
IDAaebIczVYJw
N02A
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