カタルシス
ミク
^9/20-23:54
―19世紀
ある日、空から堕ちてきた君。
君は
「ここ世界には逃げて来た。」
って言った。
僕は、それを疑い無く信じた。
何故なら、僕も君と同じだから…なんだ。
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□@カキコミをする
[1]ゆん
^12/14-05:07
この世界…地上では
『堕天使』
という言葉が僕らの存在に一番近いだろうか。
何故なら
僕らは空の上から堕ちてきたのだ。
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P703i
[2]ゆん
^12/14-05:21
ただし僕らの見てきた空の上は天国なんかじゃない。
地獄に相応しいような酷い場所だった。
だから……この話はあまり思い出したくない。
とにかく
僕はそこからずっと前に逃げてきた。
そして地上で『ニンゲン』として暮らしてきた。
でも
一生死なない
歳もとらない
そんな体のせいで地上に馴染むのは困難だった。
そんな時
彼が堕ちてきたんだ。
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P703i
[3]TYAA
^1/31-09:56
もの凄いスピードで落下してくるそれを僕は元から残っていた力を使い、空中で静止させることに成功した。
突然のことに心臓はバクバクと脈打ち、間に合ったと認識した瞬間一気に肩がガクリと下がった。
気づくのが遅ければ大惨事になっていたに違いない。
ゆっくりと僕の側に下ろしていくと地表から10mくらいのところで異変に気づいた。
彼の身体の至るところには言葉で表現できないほどグロテスクで生々しい傷痕があったからだ。
そこで僕は瞬時に悟った。
彼は、
拷問されていたのだと。
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N02A
[4]名無し
^2/21-08:41
「シータ!」
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au
[5]篠雨
^2/21-19:24
呪文を唱え、彼を自分ごと別の場所に移動させた。
人目につかない路地裏に一旦運んだはいいものの、とてもじゃないが起き上がれそうな軽い傷ではなかった。
しかし、こちらの病院にいくわけにもいかない。
このような深い傷を下手に見せれば怪しまれる可能性もある。
どうすれば…
ああだこうだと考えているうちに彼の呼吸は浅いものになっていった。時間がない、このままじゃ彼は死んでしまう!
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N02A
[6]葵
^3/9-15:58
最終手段はある。
死なないはずの僕が唯一死ぬかもしれない危険な呪文だ。
正直使った事はないが、瀕死の彼を回復させることも可能だろう。
でも、見ず知らずの人の為に命をかけるなんてどうかしている。
……はずなのに。
いつの間にか僕はその呪文を叫んでいた。
自分でも不思議だった。
多分僕は、あの地獄から逃げ出した無謀な彼と昔の自分を知らず知らずのうちに重ねていたんだ。
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F02B
[7]TYAA
^6/26-18:02
そう考えると可笑しいものだ。
あちらにいた時は死なないことに精一杯で他人に関わろうともしなかったというのに。
IDAaebIczVYJw
N02A
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