海
辰野雨月(結子)
4/5-23:37
透明に揺れる空から
注ぐきみの雫
細やかな砂と温かい岩へ
落ちてはまた溶け込んだ
見上げてるあの空にも
きみの姿は見えないけれど
感じてる 溢れる優しい想いだって
静かに受け止めているよ
海底を揺らす悲しみの雨も
透き通った綺麗な声が
聞こえる海の底で
穏やかな風が吹いては
そよぐきみの笑顔
気持ちのやり場も知らないままで
咬み殺そうとする不安
きつく目を閉じて零す
色とりどりの輝く宝石
降り注ぎ ぼくの海を柔らかく彩る
きみが一人じゃないように
響く音色に耳を澄ましている
いつかぼくを見つけたきみが
笑ってくれるようにと
きみが知らないだけで ぼくはここにいる
海の中と大地の上
ちゃんと繋がっている
ぼくにはきみが見える
静かに受け止めているよ
海底を揺らす悲しみの雨も
透き通った綺麗な声が
聞こえる海の底で
きみが一人じゃないように
響く音色に耳を澄ましている
いつかぼくを見つけたきみが
笑ってくれるようにと
笑ってくれるようにと
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