思い出すと辛いのに忘れたくない。
戒
8/18-18:23
私の大切な人。
とても優しくて
かっこよくて
笑顔が可愛くて
生まれて初めて
想いの届いた
私の大好きな人。
ずっと一緒に
いたいから
ひとつひとつ
大事にしたい
不釣り合いだけど
貴方と付き合えて
幸せでいっぱいだから
だから
貴方にとって
恥ずかしくない
彼女になりたい
そう思ってた。
ある日の夜
いつもみたいに
何の用事もなかったけど
声が聞きたくて電話した。
携帯電話の電池が
お互いなくなりそうに
なったから
もう電話を切ろうかと
話したときだった。
『ごめん、別れよう』
突然の一言だった。
私は目を見開いた。
身体中が震えた。
何も言えなかった。
目頭が熱くなったと
思った途端に
涙が溢れてきた。
そのまま電池が切れて
通話も終わった。
「ツー、ツー」
という寂しい音が
いつもよりも
耳に哀しく響いた。
貴方のこと
もう忘れようって
何度も思ったけど
駄目だった。
忘れようって
思ったくせに
忘れるのが怖いんだ。
私はまだ
貴方が大好きなんだよ。
だけど
いつかこの
貴方が好きっていう想いも
消えてしまうのかなって
思ったら怖くなった。
まだ貴方が
大好きなうちに。
もう貴方にどんな風に
思われてもいいから。
貴方に直接会って
今の想いを伝えようと
自転車をこいで
遠い貴方の家に行った。
……一回だけ。
貴方が「幸せだった」と
言ってくれたときだけ
泣いてしまったけれど。
あとは全部
笑顔で伝えた。
未だに考える。
あの日のあの時
電話をしていなかったら
どうなっていたのかなって。
後悔だけは
しないようにって
思ってたのに。
結局後悔だけが
残ってしまった。
お互いに自分は相手と
不釣り合いだと
思っていた私達。
でも
私から告白して
貴方からも
付き合ってほしいと
言われたあの時。
あの時私達は
既に釣り合っていたんだ。
初めてのことばかりで
何もわからなくて
ごめんね。
貴方といた9ヶ月間
今までの時間の中で
一番色々な想いが
詰まった時間だったよ。
ありがとう。
幸せでした。
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