嘘をつく理由
保育士のたまご
^2/23-12:42
「お前のこと嫌いになった。」
これが、わたしとRの最後の会話。
彼のことが好きだった。
小学校から高校3年の冬まで、ずっと。
そんな彼と付き合いだしたのは、高校3年の3月8日。
誕生日に、彼が家まで来てくれて…
「俺と付き合って」って言われた。
嬉しくて嬉しくて、そのまま、「うんっ!」って何回も言った。
なのに、彼は別れを切り出した。
今から3年前に、向こうの勝手で。
彼はわたしの親友と付き合いだして、わたしは親友と彼と疎遠になった。
大学に入ってすぐ、彼が事故で死んでしまったことを知った。
好きだったから、すごく悲しかった。でも、裏切られた気持ちがまだあって、お葬式には行かなかった。
そしたら、親友から電話がかかってきた。
「なんで気付かなかったの!?
ずっと、あんたのことが好きだったのに!
あんたの受験勉強を邪魔したくないから、Rは別れたのに!」
そんなの、今さらだった。
「うち、Rと付き合ってなかったよ?Rと付き合ってるフリしてた。
合格決まったら、告白するつもりでいたのに、あんたには彼氏ができてて…
ねぇ…Rを好きだったなら、来てあげなよ。」
…バカだな、わたし。
自分のことばっかりで、気付かなかったの。
彼がついた、優しい嘘に。
ずっと、騙されてたんだ。
わたしはこれから、嘘を着き続けなくちゃいけなくなった。
“彼を忘れた”
なんて嘘を。
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