ウソつき
真由
^2/15-23:30
あたしは、自分で言うのもなんやけど、めっちゃアホ。
中学の時の通知表、
オール2ってどうよ!?
まぁ、そんなあたしにも、ライバルはいてた。
そいつは城田直史っていって、
ウソがめっちゃ苦手な人。
頭もいいし、顔もいいし、おまけに性格もいいモテモテ野郎で、保育園の時からの腐れ縁。
小学校の時は、あたしの方がテストの点も、身長も高かったのにさ、
あいつは、中学で全部追い抜いていった。
…それが、めっちゃ悔しかった。
中3の夏休み、城田は入院した。
…肺炎で。
お母さんと城田のおばちゃんが仲良くて、よくお見舞いに行ってたけど、あたしは、絶対行かんかった。
だって、肺炎って治るんやんな?
行っても一緒やし。
でも、内心はめっちゃ心配やった。
忘れもせぇへん。
8月2日。朝からセミがうるさい日。
「久しぶりやな、元気か?」
城田から、初めて電話がかかってきた。
「あんたこそ、元気なん?」
「めっちゃ元気!」
城田がけらけら笑うから、ムカついた。
城田は、突然、
「お前の夢って何?」
って聞いてきた。
「わからん」
あたしはそう答えた。
城田は笑ってた。
その3日後、城田は死にました。
肺に血の固まりがつまったって、おばちゃんが言ってた。
朝は元気やってんで、って。
突然苦しそうにして、って。
おばちゃんに、聞いた。
保育園の時、あたしらは「結婚しよな」って約束するくらい仲良くて、
子どもながらに誓約書なんて書いてたらしい。
城田は、それをずっと大事にしてたんやって…
城田の夢は、あたしを幸せにすることやったんやって…
今さら遅いって思った。
あたしはずっと、城田が好きやったのに!
どんどん、自分だけ置いてかれるんがイヤで…城田はモテるし、あたしは普通やし…
「真由ちゃんの話になると、嬉しそうに喋るんよ…直史にとって真由ちゃんは、ずっと変わらん存在やったんやで。
最後も、ずっと“真由、ごめん”って言ってたよ。」
おばちゃん、そんなんイヤや。
ただ、そばにいたかった。
ただ、笑っててほしかった。
ただ……………生きててほしかった。
なんで、おらんの?
あたしを幸せにしてくれるんちゃうん?
好きって、お互い言えんかった。
近すぎた。
素直になれへん距離にいてた。
ウソつき、ウソつき、ウソつき!
約束忘れてたのはあたしやけど、
約束破ったのは、あんたやねんで!
いま、あたしは19歳になった。
いまのあたしやったら、言えてるんかな?
あの日の城田に。
「好きやで。」
「幸せにして。」
って。
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[1]KOH
^2/19-15:02
泣けます…。
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