忘れられない恋
ま
^9/1-02:23
声ききてーよ
笑顔みてーよ
一緒にまた花火やりてーよ
もっと話したかったよ
あやまりたかったよ
全部いまじゃできないこと。
君が生きている間には、しようと思わなかったこと。
全ては俺が告ったことから始まった。
中学の友達と花火をやったとき、俺はお前に告った。
どんなときでも明るく、元気だったお前が好きだった。
告った後、
普通なら返事をきく。
でも、俺はお前と接することができなかった。こわかった。
ただただ逃げてた。
ひたすら逃げてた。
周りの人は俺がお前を好きなことに気づいてた。
そんな俺に
周りの人達は何度も何度もお前と接する機会をつくってくれた。
でも俺は逃げた。
夏休みがおわり、体育祭、文化祭もおわって、冬休みに入った。
冬休みに入ったころから、
お前は塾に来なくなった。
席が近かったから、とても気になった。
お前はケータイもパソコンもなかったから、俺はお前のメアドもしらなかった。
直接家に電話する勇気もなかった。
だから冬休み明けまでまった。
冬休み明け。
お前はいつまでたっても
こなかった。
そしたら、担任が『入院してる』って話はじめた。
『どうせすぐ帰ってくる』
俺はそう思ってた。
でもお前は帰ってこなかった。
学年があがっても、
修学旅行があってもも、
総体の予選がはじまっても…
そんななか、総体の地区大会の前々日。
学年集会が開かれた。
みんなが集まるなか、女バスの人たちだけ、皆泣いてた。
『もしかして…』
そう思いはじめたとき、
先生が話はじめた。
お前が亡くなった、と。
信じられなかった。
信じたくなかった。
地区大会の前日、
お前のお通夜にいった。
お前の顔を見れる、
最後のときだった。
皆は線香をあげるだけで、お前の顔を見ることはなかった。
でも俺は見た。
お前の元気だった姿を思い出したかったから…
お前の死を認められない俺がいたから…
最後にお前の顔をみて、
はじめてお前の死を実感した。
そして、お経を読んでいるとき、
お前の生涯をまとめたビデオが流れた。
一青窈の『ハナミズキ』と共に…
みんな泣いていた。
俺は泣けなかった。
お前の人生がビデオ一本にまとめられてしまうことが嫌だった。
お通夜もおわり、
俺は家に帰って布団にもぐった。
そのときはじめて涙がでてきた。
お前との思い出が一気に込み上げてきた。
俺があのときこうしてれば…―
そんな後悔がたくさんあった。
………
次の日、総体の最後の大会だった。
気合いもやる気も十分あった。
でも力が入らなかった。
自分の出番も近づき、
『お前が頑張れなかった分もやってやる』
そう自分にいいきかせて、試合に挑んだ。
でも試合は負けてしまった。
とても悔しかった。
お前のために、一つも勝てずに終わってしまった。
中学最後の総体もおわり、
体育祭、文化祭も無事おわった…
受験も大体の人が
志望校に無事合格することができた。
あっという間に一年がすぎた。
それで、こないだお前んちに線香をあげにいった。
写真だったけど、久々にお前に逢えてうれしかった。
そのとき、お前のお母さんと少し話した。
高校のこと、部活のこと…
俺らの話を
少しうれしそうに、でも悲しそうに聞いてた。
それでね、
俺、気になることが一つあるんだ。
お前に告ったこと、お前のお母さんは知ってるのかな?
知ってたら、やっぱ俺がきたら迷惑だと思ってるのかな?………
あとね、
お前が死んだ後にきいた。
俺に告られた後、
一生懸命返事を考えてくれてた…
逃げてた俺をみて、
自分が悪いって感じてた…
今だから言える。
お前には、本当に悪いことばかりしてきた。
本当にごめんね。
こんなこと叶うはずないけど、もう一度お前にあって話したい…
夢でもいいからでてきてくれないかな?
とにかく謝りたいんだ。
いまさら謝っても意味ないかもしれない。
でも俺は謝りたい…
そして、どんな返事でもいいから、あのときの返事をききたい…
曖昧なままじゃ、
ずっと心残りがあるんだ。
こんなこといっても叶わない。
そんなことわかってる。
でも、もし…
神様が本当にいるのなら、
一度でいいからあわせてください…
あいつに……―
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