泣ける話
1度だけの涙

投稿者:
^ 2008/12/27 15:42

こういうのを投稿するのは初なので読みにくい部分が多々あると思いますが最後まで読んで頂けたら幸いです。


自分は長男なんですが姉貴が3人いました、俺が子どもの時は俺と3人の姉貴とはかなり仲が悪かった…特に仲が悪かった三女とは顔を合わせるたびに喧嘩ばかり、まぁ小学、中学の頃なんで喧嘩と言っても姉貴の部屋のドアに死ねと書いた紙を貼っつけたり貼りつけられたりと、くだらないやり取りだったんですが…そう言う些細なやり取りでも何年も続いたらそれはもう心の底から「死んでくれ」と思うようになっていきました…

俺が高校生になり三女の姉も他県に行き1人暮らしをしながら仕事をしてました、俺が高校3年になったとき、授業中に長女からのメールが一通届き見てみると「三女が自殺した…」と書かれていました、俺はそれを見たとき本気で冗談だと思い適当にあしらいました。

学校も終わり帰宅しようとバス停まで歩いていると祖母から「お姉ちゃんが自殺した」と電話がかかってきた、この時に初めて(本当に自殺したんだ)と思いました…しかしこの時になっても俺は悲しみの「か」の字もありませんでした…

家に帰宅して親戚やら長女、次女が久しぶりに家に来ていたのでしつこいですが(ホンマに死んだんか…)と再確認しました。

夜になり父が病院から変わり果てた姉を連れて帰ってきました、それを見ても俺は涙が出てきませんでした、流石に自分も内心(これを見ても泣かない自分って非道やなぁ…)と思いました。

そして姉が残した遺書を見て単純に(本物の遺書や…)みたいなアホな事を考えていました…内容は「仕事がうまくいかない」などと書かれてました…皆がそれを読みシクシク泣いている中、俺は1人リビングの椅子に座っていました。そして姉がどういう思いでこの遺書を書き、どういう思いで自殺するための準備をしていたんだろうと考えていると…不意に…本当に無意識に涙がポロポロ出てきました。(あれ?俺泣いてるやん…何で?)と内心本当に自分にビックリしていました、しかし同時に
(やっぱりどれだけ仲が悪くても姉弟は姉弟なんだ、だから涙が勝手に出てくるんやな)と自分ながらに納得していました…

その後に通夜やら葬式やらを見ても一切涙は出ませんでした…あのリビングで1人無意識に出た涙…あの1度だけの涙が自分が本当は姉の事が好きだったんではないだろうかと気付かせてくれる時でした。今は他の姉とも仲良くやっていけてます。


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