俺は小さい頃、兄ちゃんに、むかつくからという理由でよくいじめられていた
けど、成長していくにつれて兄ちゃんはどんどん優しくなって、サッカーを教えてくれたり、俺がいろんなことで悩んでるときも兄ちゃんが最初に気付いてくれてアドバイスをくれた
きっと、自分の人生が終わるまで忘れることができない言葉…
それは…
今できることを精一杯やれ 時間を大切にしろ やる前から無理と決めつけるな
兄ちゃんは自分の経験をふまえて俺に言ってくれた…
その三つのことをしっかりできる人間になると俺は誓った
小さい頃の自分は兄ちゃんのことが大嫌いだったけど、その時の俺は兄ちゃんのことを1番尊敬していたし、恥ずかしいけど大好きだった…
俺はこんな兄ちゃんがいて幸せだって心から思えた
でも、その言葉を俺に伝えてから二ヶ月後に兄ちゃんは病院で亡くなった…
兄ちゃんの体が悪いことは知っていたけど、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった…
兄ちゃんが亡くなったとき、俺以外の家族は泣いていたけど、なぜか俺は涙がでなかった
ただ、頭が真っ白になってその場に立っていた…
そして、時間がたってから兄ちゃんが言ってくれた三つの言葉を思い出した…
その瞬間、涙があふれた…
たくさん泣いた…
兄ちゃんと誓った約束をしっかりできる人間になっていくとこ見ててもらいたかった…
俺、兄ちゃんいなきゃ無理だよ……
なんで…
もっと一緒にいたかったよ…
俺は兄ちゃんにたくさん支えられてたのに、俺はまだ何もできてないよ…
情けねぇ…
わたしのお兄さんになってくださいゥ
えー…