一年前の二月。
二日間も生死の境をさ迷った私の大事な妹…ゆうが旅立った。
事故死だった。
塾の最後の授業に行く途中、自転車で転倒して…道路に飛び出たところをすごい勢いで突っ込んできた車にはねられて、頭を強く打ったと聞かされた。
ゆうをはねた男の人はケータイでメールをしながら運転していて、ゆうが道路に飛び出したことに気付かなかったんだって。
それを聞いた時、私はその人をどれだけ殴りたかったか。
死ぬ間際まで意識を取り戻してくれなかったゆうは…静かに逝ってしまった。
死ぬ直前のゆうの手は、ゆうのものだと思えないくらいに冷たくて…ゆうがいなくなってしまうんだと実感して。
私は泣きながらいつまでもその手を握って泣いていた。
ゆうはまだ12歳だった。
中学受験をして、第一志望校の結構有名な大学の附属校に受かったばかりだったのに。
ゆうと二人で手を繋いで入試の結果を見に行った日、ゆうの受験票に書いてあるのと同じ番号があった時。
思わず抱き合って泣いたのは今でも忘れられない。
ねぇ、ゆう。
私、もう受験生になったんだ。
第一志望校はもちろん…ゆうが行きたいと願ったあの学校。
ゆうが四年間も一生懸命勉強してやっと受かった学校だから、私なんかが一年頑張ったくらいで受かるかどうかはわからないけど。
だけど…精一杯頑張るから。
お姉ちゃんの頑張るところ…ちゃんと見ててね?
ゆう、世界で1番愛してるよ。
うわーん(゚ーÅ)ホロリゆうちゃんのご冥福を、柚子もお祈りしてます・・・。