2月17日・・・母の命日。
母は、病気だった。
5年間も病気と闘い、苦しんできたのに、母は目の前から、跡形も無く消えてしまった。
そして・・・母を亡くした、私の父は―――妹を連れ、再婚者と共に家を出た。
私を・・・・・・一人残して。
その父もまた、母の再婚相手だった。
でも、まだ3歳でお母さん子だった私を、とても可愛がってくれた。
私の実の父親から暴行を受けていた私は、笑って遊んでくれる第2の父が大好きだった。
・・・だけど、父の再婚相手が、父と血の繋がりがないのを理由に、私は捨てられた。
母が逝ってしまったことは辛かった。
妹と離れてしまうのは悲しかった。
でも、なにより辛かったのは、悲しかったのは、父に見離されたこと。
私より、再婚相手を優先させたこと。
―――私は、信じていた父の愛すらも、失った。
「お前たちが姉妹なのは変わりない。会いたいときには電話してくれれば、そっちに行くよ。」
―――嘘つき・・・。
そういった父は、2回妹を連れて遊びに来ただけで、今では音信不通。
妹の通っている小学校の先生の情報によると、妹はとても静かでおとなしい子だとのこと。
私といたころは、あんなに元気だったのに、静かになった妹・・・・・・。
またいつか逢える、その日まで―――・・・。
コップ?比喩か?