妹の未来 ９
夜分､遅くにすみません｡少しお話したい事があり･･･開けてもらえませんか？
そんな､やり取りに少し時間を手間取る｡
僕は思い切って､｢むかいの原田です｡｣お願いします､開けて下さい｡ｯと必死さを込め頼む｡
すると､オジサンは手早く鍵を開けてくれた｡
オジサンは数人いる警官に驚き､目を丸くして僕を見る｡
｢どうしたんだい｣
僕が喋るより先に警官が事情を説明する｡
そんな会話は長くなく､オジサンは僕の身元引受をしてくれた｡
僕はその時､人の優しさに感謝し救われる｡
ご近所とはいえ､付き合いはないに等しいオジサンに･･･
ただ､むかいの家という理由で･･･本当にありがとうございました｡
その時は､それ以上の､お礼のしようがない僕は･･･そのまま大きくなって行く｡
私にも三人の子供がいます。
本当に苦しい思いをしてるんだね。１人で背負わずに市役所や近所の人や民生委員さんを探して相談してみては？恥ずかしい気持ちやお父さんの事を考えると踏み切れないかもしれないと思うけど、生活保護など手もありますよ。妹さんもだけど。あなたの将来も大事です。今を生きぬけば、きっと光が見えて来ますから。はやく相談して下さい。
