妹の未来 ８
僕は少しカーテンを開ける｡前の道を照らす街灯の光が部屋の中を明るくさせる｡妹の寝顔がハッキリわかるくらいに｡
そのうち､眩しい光と共に警官が入ってくる｡
それと共に僕は､家の前のオジサンの家の窓を確認する｡カーテンは閉まってあるが､少し光が漏れているのに安堵した｡ 僕は警官に妹は､よく寝てるので大丈夫な事を説明し､前のオジサンに身元引受を頼む事を告げる｡ハッキリ言って､まだなってくれる保証はない｡そんな中､僕が持つ小銭の調べが終わってない事も指摘される｡１円玉､５円玉､１０円玉で･･･３６２円
優しく問う警官が､本当にキミのだね｡
･･････
じゃ～今日は､そのオジサンが身元引受してくれれば､帰ってもいいと言ってくれた｡
僕は､まだ身元引受がきまってないのに､目から涙が溢れ出していた｡
僕は､前の家に急いで走る｡玄関先のブザーを押す｡応答がない｡どうしょう･･･早く出て来て･･･
そのうち警官達も玄関先に訪れる｡
警官が時計を確認し､もう２時か･･･
再度ブザーを押す｡
そのうち､かすかな物音と共に灯りがつくのが､わかる｡
それを見て､また少し安堵する｡
｢こんばんわ｣･･･
どちらさん･･･？警察のものです｡静まった闇に響く･･･｢ハｧー｣？
オジサンはドアを開けずに答える｡
