私には二つ上の兄がいます。
私が小学校5年生の頃の話です。
私には将来の夢があってそれをクラスメイトに思いきって話してみました
すると、笑われました。
挙げ句『そんなキャラじゃない』とまで言われてしまいました。
でも、諦めるもんかとずっと夢見ていました
それでも周りの声が鋭く刺さります
『キモい』『馬鹿やろ』『ありえん』
諦めるべきなのかと
思ってしまいました。
周りの声が正しいのではないかと、
そんな私をわかったかのように兄が
『さ、俺は出掛けてこよっかなー』
こう言えば私が行きたがることがわかっているから、
そして一緒に出掛けました。
私達は当時水泳を習っていて、私がスポーツの話題をだして
『球技楽しいよね』て
言ったら、
『俺は水泳以外で心の底から楽しいと思ったスポーツはない』
『周りがどんっなにつまらんゆーても俺は好きなんや』
私は『でも、周りはつまんないとか泳げんもんて言ってるよ』
それでも兄は自分の言葉を曲げはしなかったです
『んなもん、関係ないわ!俺は好きなんや、俺が好きやったらそれでえぇんや、つまらんとかは俺やない周りの声やないか、つまらんなんか始めっから諦めとる奴のセリフやと俺は思うで』
私はその言葉が嬉しかったです
私が言いたいのに言えずにいた言葉それを言ってくれて
この人が兄でよかった
いてくれてよかった
あの日の言葉を聞くことができなければ、
私は諦めたままでいたはずです
自分が好きで始めたことも好きだから目指したことも全部なくしていたと思います。
聞いてくれてありがとうございました