おにぃ
私は３年ほど前
兄を亡くしました。
事故でも病気でもない、
自ら命を絶ちました。
22年の若い命。
兄は最期に何を思ったのかな。
私と兄は家族ってよりも
友達のような感じだった。
何でも話せるし、
何でも話してくれる。
彼氏の相談とか
友達の話とか
たくさんたくさん話したよね。
でもやっぱ兄は兄で
私が家出したとき
マジでどついてきたよね。
女の子の顔とか関係なく
ボコボコにどつかれた。
間違えた事をしたときは
いつも全力で怒ってくれた。
優しくて面白くて
温かい兄が大好きだったし
私の自慢だった。
そんな兄が少しずつ元気が無くなっていったのは
四回生の夏、
就活真っ最中の時期だった。
「マジで内定とられへん,
俺就職できひんかも…」
落ち込んでる兄なんか
みんな見た事も無かったから
家族全員で励ます方法考えた。
兄はかなり焦ってたんだと思う。
どんどん時間だけが過ぎて
次第に兄はおかしくなっていった。
「死んでもう一回やり直したいわ。
次はもっといい大学行くねん。
もっといっぱい勉強すんねん」
甘えるな！て
父に怒られていたけど
兄は本気でそう思ってたんだね。
私はどうする事もできなかった。
今までたくさん話してきたのに
兄にかける言葉が見つからなかった。
そのうち決まって
また元気なるでしょ
くらいにしか考えてなかった。
そしてバイト中に鳴った一本の着信。
兄が自殺を図った、
母の動揺が恐ろしい程伝わった。
血が逆流していくような気がした、
耳の奥で何かが弾けたような…
病院に着いた時
兄はもう命が途切れかけてた。
延命装置で辛うじて繋いだ命
脳死の状態。
信じられなくて
兄だと思いたくなくて
いてもたってもいられなくなって
兄の傍に近付いた。
兄はとても安らかな顔をしてた。
幸せそうに寝てるような
そんな感じの顔。
首を締めた後すら残ってなかった。
兄の顔を見た瞬間
涙が溢れて止まらない。
「お兄？」
呼び掛けても
もちろん返事は無い。
奇跡なんて起こらない。
でも私には兄が笑っているような気がした。
「お兄、笑ってるやろ？
死ぬくせに幸せそうな顔して。
生きるの本当に辛かったんやね。
よく頑張ったよマジ。
もう頑張らんでいいから
ゆっくり寝とき」
私がそう声をかけた瞬間
兄は一粒だけ涙流した。
脳死だから声は届かないはずなのに
兄は確かに泣いた。
もっと話したり、
笑ったりしたかった。
喧嘩なったって
怒られて殴られてもいい。
兄と一緒に生きたかった。
でも口には出さない。
もう兄を苦しめたくない。
お兄も言わんでもわかるよね？
兄は生き抜いた、
22年の人生を
自分なりに全うしたんだと
私は思っています。
悔しくて
やりきれない気持ちになるときもあるけど、
今でも兄が大好きです。
もし生まれ変われるなら
お兄、幸せになってや。
そして
どんな形でもいい、
もう一度私に会いにきて下さい。
私にも大好きな兄がいます。なのでこの話
を見た時、涙がとまりませんでした。
こんど生まれかわったら、またお兄さんと
再会できたら良いですね。
良い妹さんでお兄さんも
本当に良かったと思います！
うちも１か月前に兄貴が自殺した。今わただ信じたくない気持でいっぱい。辛い。涙がとまらない
