兄から俺へ
兄は元々病気を持っていて体があまり強い人ではなかった
だけど、サッカーをやっていて、上手くて地域でも有名だった
俺もサッカーをやっているけど、兄よりも上手くはなかった
だから、回りからは兄といつも比べられる
少学校の時も、中学の時も
俺だって頑張ってるのに…
そんな時、兄が俺にサッカーを教えてくれるようになった
俺は気付いた
回りから比べられてる俺を、兄も気付いてることに
だから、兄を嫌うことはやめた
俺が中２の時、兄のサッカーを見に行った
その試合は、負けたら高校サッカーが終わる大事な試合だった
兄にとって最後の高校サッカーの大会だった
忘れもしない兄のプレー…
相手も決して弱くないチーム
そんなチームの３人に兄がマークをされていた
そしてサイドでその３人にボールを持った兄が囲まれた…
でも、簡単に３人をかわして、ゴール前でまた２人かわしてシュート
試合には負けたけど兄のすごさを見せつけられた
でも、兄が高校サッカーを引退して、３ヶ月ぐらいが経つ頃に、病気で息をひきとった
兄が俺に言い残した言葉…
おまえは俺の弟だ
俺の弟なら、練習すれば絶対上手くなれる
俺のぶんまでサッカー頑張れ
兄が死んでから今まで以上に必死にサッカーを頑張ってきた
高校も兄と同じとこに行って、背負った背番号も同じ１０番
俺にも、ついに最後の高校サッカーの大会が待ち構えている
この大会、兄がはいていたスパイクでやろうと思う…
兄の夢は国立まで行くこと
でも、県で終わった
叶わなかった兄の夢…
今となっては俺の夢でもある
兄がはいていたスパイク使うかわりに誓うよ
国立まで勝ち進むからどこからか俺のプレー見ててほしい
俺、頑張るよ！！！
試合どうでしたか？
いい兄弟愛だね
試合結果気になる(＃^.^＃)
